2009年12月2日水曜日

木綿の種が飢餓を救う? -科学にできること-

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            ◇ドイツ時事ジャーナル◇ 

                 第40号

           2009年12月01日(火曜日)


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【今日の記事】
Gentechnik - Forscher machen Baumwolle essbar

Wir tragen sie am Körper - doch bald könnte Baumwolle auch auf
unserem Speiseplan stehen: Forschern ist es gelungen, das Gift
in den sehr eiweißreichen Samen zu neutralisieren.

2009-12-01 19:45
FOCUS Online - News [rss]

【訳例】
遺伝子技術 - 科学者は木綿を食べられるようにする

われわれはそれを身にまとう - いやまもなく木綿がわれわれの食事リスト
に載るかもしれないのだ。科学者は、大量に卵白を含んだ種のなかの毒を中和
することに成功した。

【補足解説】
木綿が世界の飢餓を救うかもしれない、のだそうです。

いま育てられている木綿だけで5億人を養うに十分なプロテインが含まれてい
るんだそうです。科学的解明に成功したテキサスA&M大学のキーティ・ラソ
ーアさんは、世の中には貧困で必要なプロテインを摂れない人がたくさんいる
と言っています。

飢餓をなくすのに一役買えるといいですね。

これまでは牛だけが木綿の種を問題なく食べることができました。その消化シ
ステムが種に含まれるゴスィポールという毒を無害なものに変えられるのだそ
うです。その他の動物や人間が食べると心臓や肝臓傷害を引き起こすのです。

因みに鶏に木綿の種を食べさせると一週間以内に死んでしまいます。

ずいぶん前から毒性物質を中和する研究がなされていて、50年代に毒成分の
生成をする遺伝子の機能を停止することでゴスィポールを含まない木綿を栽培
することに成功しました。

ですが、ゴスィポールがないと虫がついたり病気にかかったりしてしまいます。
そこでラソーアさんはゴスィポールの生成を種の中でだけ止めることに成功し
たのです。その他の部分では何も変わらず、したがって問題なく育つことにな
ります。(やった!)

10年後にはプロテイン・バーや卵白シェイク、パン、ビスケットその他の食
品が種から製造されるようになっているかもしれません。ラソーアさんの木綿
の種は世界保健機構(WHO)や米国食品認可庁FDAの基準を満たしていま
す。

でも商業的に利用することができるようになるまでには、まだまだたくさんの
許認可を受けなければならないというのが現実です。




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