2009年7月26日日曜日

オペルの将来は?

Regierungsgutachten: Schlechte Chancen für Opel

Trübe Aussichten: Laut einer streng vertraulichen Analyse sind alle drei Übernahmeangebote ungeeignet, den deutschen Autobauer langfristig als eigenständige Marke am Überleben zu halten.
2009-07-25 04:59
Topthemen / sueddeutsche.de [rss]

【訳】
政府の調査報告書:オペルのチャンスは限定的
はっきりしない先行き:極秘の分析によれば、全3社のどの買収提案も長期的に単独ブランドとして生き残るには不十分である。

【補足解説】
ドイツ政府は、Lazardという投資銀行にオペルの買収に関してアドバイスを求めていたようだ。その報告書によれば、単独ブランドとしてのオペルを前提として考えると、今回提出された買収提案はどれも不十分ということになっているようだ。中国のBAICは既に候補から外れているが、残っているMagnaにしてもRHJにしてもこれといったインパクトがないという困った状況に陥っている。
どっちにしても、政府はオペルの倒産は何とかして回避したいと考えている。

でもオペルの将来は、決して明るいとは言えないね。もともとGMから派遣されてきたトップは本社の方ばかりを見て、ドイツで売れるクルマ作りなどには関心がないと言われていた。だからVWはおろかドイツフォードの後塵も拝すような状況だった。ドイツ車が売れているときに、オペルを買おうとする客はほとんどいなかった。
だから生き残りを賭けるなら、どんなクルマを作るのかを決めなきゃならないってことだ。ファンの心を掴む商品の開発を望みたい。

2009年7月24日金曜日

時事ドイツ語 -自動車ねた-

業績不振のあおりを受けて、自動車ねたには困らない感じ。今回は自動車ものを3連発。
悪い中で、努力を評価されているフォード、どろどろの権力闘争をしているVWとポルシェ、そしてGM系でドイツに拠点を置くオペルの話題など。


Bieterschlacht: Chinesen verlieren Rennen um Opel

Der chinesische Autobauer BAIC kommt bei Opel nicht zum Zuge. Im Bieterstreit um sein Europa-Geschäft will der Mutterkonzern General Motors nur noch mit Magna und RHJI verhandeln.
2009-07-23 17:25
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【訳】
買付競争:中国メーカはオペルを巡る争奪戦に敗退
中国の自動車メーカBAICは、オペル争奪戦線から離脱した。欧州会社を巡る争奪戦の中で、親会社であるGMは、候補をMagnaとRHJIの二社に絞った。

【補足解説】
オペルのあるドイツでは、企業債権のために国の融資を計画しているが、Magnaならば自動車部品の実績もあり、資金を提供してもきっとまじめに再建してもらえるだろうと考えているので、Magnaが買収先に決まってほしいという意見が主流の様子。RHJは投資会社なので、投機目的で採算が合わなければ、まだ価値があるうちに転売してしまうのではないかと疑心暗鬼。確かに、RHJは工場閉鎖を再建策に盛り込んでいるから、こちらの方が現実的なのかもしれないが、雇用が確保される提案をしてもらった方が、国としては支援しやすいだろうね。



Einstieg von VW: Porsche-Belegschaft feiert entmachteten Wiedeking

VW schluckt Porsche, der Machtkampf ist entschieden. Dennoch spricht in Zuffenhausen niemand von Kapitulation. Management und Belegschaft der Sportwagenschmiede beteuern ihre Eigenständigkeit - und zelebrieren einen emotionalen Abschied von Porsche-Chef Wiedeking. An der Verschmelzung der Unternehmen führt aber kein Weg vorbei.
2009-07-23 22:18
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【訳】
フォルクスワーゲン(VW)の参入:ポルシェ従業員は、退任したヴィーデキングを祝福
Vwはポルシェを飲み込んだ。権力闘争は決着した。しかし、ツッフェンハウゼン(ポルシェ本社所在地)では降伏だと言う者は誰もいない。首脳陣と従業員は、その独自路線を主張し、感傷的にポルシェ社長ヴィーデキングの退任を祝った。両者の統合が避けて通れない事実であることは間違いない。

【補足解説】
VW監査役会長のピエーヒさんは、ドイツ自動車業界の黒幕だ。彼の気に入らないトップは、これまでに何人退陣させられたことか。ボスは俺だと言わんばかり。普通に考えれば、VWの最大株主となったポルシェの発言権は相当大きいはずだが、ボスの座を脅かされていると感じるや、ポルシェが本業での業績が悪かったことを突破口として、目の上のたんこぶになりかけていたヴィーデキングを切ってしまった。本当に怖い!



US-Autobauer: Ford überrascht mit Milliardengewinn

Erfolgsmeldung mitten im Sanierungsprozess: Der marode US-Autobauer Ford hat im zweiten Quartal dank einer Umschuldung überraschend einen Milliardenüberschuss erzielt. Operativ blieb der Konkurrent von GM und Chrysler zwar weiter in den roten Zahlen - doch die Aktie legte vorbörslich kräftig zu.

2009-07-23 22:06
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【訳】
米国自動車メーカFordは何十億もの黒字と驚きの財務内容
再建過程の真っ最中に朗報。疲弊した米国自動車メーカFordは第二四半期に、債務繰り延べの
結果、予想外に何十億もの黒字を達成した。営業収支は、GM、クライスラーのライバルも引き続き赤字のままではあるが、株は取引開始前に力強く上昇した。

【補足解説】
黒字は23億米ドル(約2,160億円)で、これを一年前が87億米ドル(約8,180億円)の赤字状態と比べている。営業収支は6.38億米ドル(約600億円)の赤字だったが、前年同期の赤字はそのおよそ2倍あった。GMやクライスラーとは違って自力再建に取り組んでいるフォードに対し、株式アナリストは今回の結果を好意的に受け止めており、取引開始前に株価が8%上昇した。

2009年7月21日火曜日

ドイツ経済は厳しい状況にある











Prognose für 2009: Regierung rechnet mit gewaltigem Schuldenschub

Die deutschen Staatsschulden steigen im Rekordtempo. Die Bundesregierung rechnet damit, dass Bund, Länder und Gemeinden bis Ende 2009 mit mehr als 1,7 Billionen Euro in der Kreide stehen - es wäre der höchste Wert aller Zeiten.
2009-07-21 15:20
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【訳】
2009年予測:政府は債務大幅増を見込む
ドイツの国家債務は記録的速度で増えている。政府は、国、州および市町村が2009年末までに1.7兆ユーロ(約228兆円)以上の借金を抱えているであろうと見込んでいる。これは、史上最高額を意味する。

【補足説明】
2008年末時点では1.58兆ユーロ(約212兆円)で、国民一人当たりの借金は19,240ユーロ(約258万円)。それが、2009年中に1,260億ユーロ増えて1.7兆ユーロになるという訳だが、国民一人当たりでは20,773ユーロ(約278万円)に増えてしまう。

これは、野党であるFDPの院内総務代理の質問に対する政府答弁で明らかになったものだが、将来の世代に大きな負担となってのしかかってくる。

ドイツで有名な経済紙であるハンデルスブラットが、7月初めに、国、州、市町村は2013年までに5,070億ユーロ(約68兆円)を借金する必要があると発表していた。
債務合計が2兆ユーロ(約268兆円)に達すると、年4%の金利として、なんと金利だけで800億ユーロ(約11兆円)の支払いが発生する。これは今の税収の六分の一に相当する大きな金額!

Berenberg Bankとハンブルグの経済研究所(HWWI)の調査結果によると、1980年から2000年までの間に生まれた世代の負担が一番重いそうだ。
いま9歳から29歳の若者たちだ。なんか、こんなニュース聞いたら生活していく意欲が萎えてしまわないか心配だね。われわれの代でできることをしておかなければならないなぁ。

2009年7月18日土曜日

タタモーターズのナノ

いよいよ世界一安い乗用車ということで話題をさらったナノが納車されだした。まずは10万台ということらしいが、今後の展開はどうなっているのだろう。

さすがに、コストは合わないのではないか。すごいチャレンジだと思う。

インドの平均的収入を得ている人にとっても、一年分の給料くらいに相当する。10万ルピーは日本円に換算してしまうと、感覚的に理解違いをしてしまうのではないか。

それまでの安いクルマといえば、スズキ・マルチの20万ルピーだったらしいから、それと比べれば価格的には半分になったわけだ。

とりあえず受注状況は上々とのことだから、今後の動向に注意してみよう。

グローバルな世の中って怖いかもね。