2009年11月14日土曜日

SPD 野党の自覚 -ショックからの立ち直り-

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            ◇ドイツ時事ジャーナル◇ 

                 第29号

           2009年11月14日(土曜日)


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【今日の記事】
SPD-Parteitag in Dresden: Ankunft in der Opposition

Planlos, zerstritten, ohne Machtperspektive: Ohne Verantwortung hat
die SPD viel Zeit - und nach Franz Münteferings Abgang einen neuen
Chef, der etwas damit anfangen könnte.

2009-11-14 07:09
Topthemen / sueddeutsche.de [rss]

【訳例】
ドレスデンでのSPD党大会:野党の中での到達点

無計画、言い合い、政権奪取の気概なし:何の責任もなく、SPDには時間が
有り余っている。そしてフランツ・ミュンテフェーリング陥落のあと、事態を
変える新しい党首出現か。



【補足解説】
ドレスデンでの党大会でSPDの党首交代があった。ミュンテフェーリングか
らガブリエルへ党首の座が移動した。

社会民主党では、一日の間に深く嘆き、お互いに罵り合い、深く昏睡し、共に
深い混迷の中から立ち上がるというようなことが過去から行われてきた。

ここ数年間も何度か同様なことが起きていたが、たいていすばらしい演説によ
って締めくくられていた。良いムードが長く続くことはなかったが、SPDは
その都度、希望をなくしたり、再生させたりということがやれてきた。

今回のドレスデンでの党大会ではズィーグマー・ガブリエルが最後にたいへん
素晴らしい演説をした。そして彼は全く問題なくナンバーワンになった。新総
務アンドレア・ナーレスとの共同党首については誰も何も言わなかった。

ナーレスは、SPDにいつもシャーピングからラフォンテーヌまで誰もが間違
いを犯してきたと発言してきた。憤りが修辞よりも重要だったのだ。しかし、
党にどうすべきかを示すことはできなかった。

ガブリエルの勝利は始まりに過ぎない。9月27日の連邦議会選挙以降、SP
Dは党としてすっかり意気消沈していた。それがドレスデンの党大会で変わっ
た。

ミュンテフェーリングは党首辞任の演説の中でSPDがどんな政治をしてきた
かではなく、今日の政治はどうあるべきかを述べた。11年間の政権与党でS
PDが前向きでなくなっていたと、その状況を正しく分析した。誰に責任があ
ったかを問うことは避けた。自分自身に対しても。

演説の中でミュンテフェーリングは「私」とは言わなかった。「われわれ」と
いう言葉をたびたび使った。党の危機を危機として認め、特定の個人ではなく
全員で責任を負わなければならないと強調した。

ミュンテフェーリングの最後の登場は静かに幕を閉じた。多分意図的にだった
ものと思われる。ガブリエルへの党首交代という舞台で、その役割を十分にわ
きまえた去り際と言えよう。




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