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◇ドイツ時事ジャーナル◇
第69号
2010年02月07日(日曜日)
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おもしろい情報が提供できたら幸いです。
【今日の記事】
Iran - Ahmadinedschad treibt Atomprogramm voran
Die Hoffnung auf eine Annäherung im Atomstreit mit dem Iran
hat sich zerschlagen:
Präsident Ahmadinedschad hat die Anreicherung von Uran auf
20 Prozent in seinem Land angeordnet.
2010-02-07 22:53
FOCUS Online - News [rss]
【訳例】
イラン - アフマディネジャドは核プログラムを推進する
核を巡る論争におけるイランとの歩み寄り期待は打ち砕かれた。:アフマディ
ネジャド大統領は自国内でのウラン濃縮を20%に上げることを指示した。
【補足解説】
イランの妥協はないと見る悲観派の危惧は的中したようです。一旦は解決に向
かうかと思わせる態度を見せたアフマディネジャド大統領ですが、2月7日に
は、やっぱりイランは自国内でウラン濃縮を行うと発言したのです。「2-3
ヶ月時間をやると言ったじゃないか。賛同が得られなければ、自分たちでやる。
」いかにも挑発的な発言ですよね。何もしなかったのはあなたたちではないで
すか?というわけです。
国際核エネルギー機構(IAEO)は10月にイランに低い濃縮度のウランを
フランスとロシアに輸出してはどうかと提案していました。濃縮度を上げてイ
ランに送り返すという話だったのです。
イランは20%に濃縮されたウランをテヘランの研究リアクターで使おうとし
ています。利用目的のひとつは医療用途です。兵器での使用には約90%の濃
縮度が必要です。西側はイランが秘密裏に核兵器製造を意図していることを危
惧しています。イランは民生利用のみであることを主張しています。
2月5日夜、ミュンヘンでの安全会合でイラン外相モッタキさんは、近い将来
の雪解けへ向けての可能性を示唆する演説をしました。その数日前には、アフ
マディネジャド大統領がイランのウランを外国で高濃縮にすることは問題ない
と発言していたのです。
ただ、イラン外相の発言に西側が納得したわけではありません。これまでも、
何度も手を伸ばしたんですが、決して手を握ることはなかったからです。
イラン側の時間稼ぎであるとの解釈が大勢を占めているようです。
米国の防衛相ゲーツさんは、より強い態度で臨む事を呼びかけました。イラン
はこれまでも核プログラム開放のチャンスがあったのにしなかった。現在イラ
ンの核計画は世界の安全保障上最大の問題であると主張しています。
ロシアはイランに比較的好意的です。核の平和的利用について、ロシアの外相
ラブロフさんは賛同しています。しかし、一方でIAEOの質問に対して明確
に回答するべきだとも考えています。核兵器を保有する国が一つでも増えるの
は全く許容できないと発言しています。
でも、新しく欧州の外交スポークスマンとなったアッシュトンさんは、2月6
日にモッタキさんを褒めたのです。イラン外相がミュンヘンの会合に顔を出し
たことは喜ぶべきことだと発言しました。
大勢を占めるのは信用ならんという考え方で、代表的な声としては、安全保障
会合を指揮したイーシンガーさんのを引用しましょう。アフマディネジャド大
統領の発言に、「私は脅しであると解釈する。」と言いました。
【編集後記】
おかげさまで独検一級の合格通知が来ました。
ホッとしました。運がよかったです。
11月に受けた一次試験の出来が鍵を握っていると思っていました。
ドイツ語の語学検定は、他にないようですね。それでもたくさんの人が必死に
勉強して受けているのだと思います。謙虚に精進を続けたいと思います。
チャレンジしているみなさん応援していますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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