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◇ドイツ時事ジャーナル◇
第20号
2009年10月15日(木曜日)
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【今日の記事】
CSU: Koalitionsverhandlungen: Der bayerische Patient
Die CSU hat als kleinster Regierungspartner in Berlin den geringsten
Einfluss. Das ist jedoch nicht der Grund, warum in den Verhandlungen
so wenig von ihr zu hören war.
2009-10-14 23:00
Topthemen / sueddeutsche.de [rss]
【訳例】
CSU: 連立協議:バイエルン州の病人
CSU(キリスト教社会同盟)は、最も小さな与党パートナーとしてベルリン
での影響力が最も小さい。しかし、それは協議の中での存在感が薄い理由では
ない。
【補足解説】
フランツ・ヨーゼフ・シュトラウスがFDPのユルゲン・メレマンをFDPの
政治家の誰よりも神経に障るとして「偉大なる政治家ミュンメルマン(忙しく
口を動かす人)」と笑っていたのが昔のようだ。ヘルムート・コール政権での
黒・黄連立ではFDPとCSUは同等の政党として連立内での地位をめぐって
競い合っていた。
CSU側から見れば辛いだろうが、FDPは2倍以上の勢力をもっている。政
治に数学の論理を持ち込むなら、FDPはCSUの2倍の閣僚ポストを占める
ことになる。
この数の力が、連立協議の中でCSUの話題が少ないことにつながっている。
キリスト教社会同盟は、新連立与党の中で明らかに小さなパートナーであり、
その影響力も小さい。
ただし、数の力だけでない面もある。その政治的な弱さによるものだ。バイエ
ルン州で圧倒的な力を誇ってきた政党が、いまではバイエルン州の病人に陥っ
てしまった。
CSUがバイエルン州で単独与党でなくなり、簡単には行かなくなってしまっ
た。党は全てをホルスト・ゼーホーファーに託したが、その期待は満たされな
かった。シュトラウス時代に政治活動を始めた大物ゼーホーファーでも、党の
低迷をとめることができなかった。
ゼーホーファーはCSUのトップの中では常にアウトサイダーであり、彼の強
味は基本に忠実であったことによる。しかし、結果を出せなかったいま、その
忠実さが揺らいでいるだけでなく、ゼーホーファーの党内での信任に傷がつい
てしまった。
ベルリンでの協議には満身創痍のCSUが参加しているわけだが、サプライズ
がないと決め付けてしまうのは早計だ。ボクシングでは、滅多打ちにされたボ
クサーは危険なのだ。
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