2008年6月7日土曜日

中国へ行った(その1)

初めて中国へ行った。4月だった。近くて遠い国のような気がした。でも、決して悪い印象はなかった。
訪問した町は、北京、煙台、上海、合肥。一週間で回った。煙台では黄海を見ることができた。不思議な気持ちで、興奮を覚えた。ロシアのウラルで夕焼けを背にした大きな木の影絵を見た時に、やはり同じ思いをしたものだった。見たとは言っても、夜だったので海岸沿いに並ぶホテルやレストランのサインや明かりを反射する波の動きと静かに聞こえるそのうちよせ音で感じたという方が正しいかもしれない。海を挟んで反対側に大連のある遼東半島があるはずだ。頭上を割りと頻繁に飛行機が通り過ぎる。
その日の夕食は、ホテルのレストランで、その一角に並んでいる海産物から好きなものを選んで調理してもらった。口の中の蟹の殻などは、同行の中国人はぺっぺとはきだしながら食べる。
よごれた手を頻繁に拭きながら、果物が名産の煙台で作られた赤ワインをいただく。何となく違和感を感じながらも、二人の中国人と楽しい食事だった。

0 件のコメント: